ブログ収入ジャンルごとの単価 アクセス数が多くてもゲームやまとめサイトは稼げない

「ブログは時代遅れ」そんなこと言ってライバルを減らそうとしているブロガーが数多くいますが、単に隆盛期を過ぎただけで、静止画媒体の需要は一定数ありますので、youtubeはyoutube、ブログはブログとして、まだまだというよりこれからも十分に稼ぐことができます。

ブログで生活している方も少なくありません。

しかし一言でブログといっても、数多くのジャンルが存在します。単価はそれぞれどのようになっているのか、ざっくりと紹介します。

広告ごとの単価

まずは広告の仕組みから。広告にはいくつか種類がありますが、メジャーなものを以下表にまとめます。

広告タイプ仕組み単価代表的な広告代理店
インプレッション課金型広告が表示されただけで報酬発生とても安い(1円未満)グーグルアドセンス、忍者Admax、マイクロアド、i-mobile(アイモバイル)、nend(ネンド)、Fluct(フラクト)etc…
クリック課金型広告をクリックしたら報酬発生単価の相場は5~40円 グーグルアドセンス、忍者Admax、マイクロアド、i-mobile(アイモバイル)、nend(ネンド)、Fluct(フラクト)etc…
成果報酬型広告をクリック後、リンク先の商品を購入したら報酬発生単価は非常に高い。500円~数万円も有りアマゾンアソシエイト、DMMアフィリエイト、A8.net、バリューコマース、楽天アフィリエイトetc…

基本的にはグーグルアドセンスが最強です。兎にも角にもまずはグーグルアドセンス審査に合格して、アカウントを取得しましょう。

しかしグーグルアドセンスはかなり規約が厳しいので、踏み込んだ内容のブログを運営されたい方は、その他のアフィリエイトを利用する必要があります。

マイクロアドとフラクトは、代用になりえる単価の高さですが(グーグルアドセンスの7割ぐらいは期待できます)、審査合格には一定のアクセス数が必要で、原則スカウトメール待ちとなります。その辺のことは詳しくは別記事で紹介致します。

上記3つ以外のクリック課金型アフィリエイトは、相当単価が低いです。グーグルアドセンスの50%にも満たないので、できればその3つの何れかを表示させられるよう計画をたてましょう。

主流ではないですが、グーグルアドセンスに頼らず、成果報酬型に特化するやり方もあります。やり方次第では1万アクセスで10万円稼ぐみたいなことも可能です。無論難度は高いです。

ジャンルごとの単価

続いてジャンルごとの単価。多くの人の収益の大部分を占めるであろうクリック課金型の単価の比較から。

ブログジャンルアクセスの集めやすさ長期運用クリック型広告成果報酬総合評価
ゲーム×(0.5円)×(期待できません)△(初心者にはオススメ)
漫画△(1円)〇(読み放題サイトのアフィリエイト)◎(趣味と副業の兼備)
海外ドラマ・
日本ドラマ
〇(1円)〇(見放題サービルのアフィリエイト)〇(ドラマ見るのに時間かかります)
映画△(1円)△(アマゾンアソシエイトは単価低いです)△(趣味の延長なら)
トレンドブログ(芸能・スポーツなど)×◎(2円)×(期待できません)◎(初心者にうってつけのジャンル)
健康・美容×〇(1円)◎(単価は高いです)〇(あたれば大きいです)
婚活・出会い××△(ポリシー違反)◎(単価はかなり高いです)×(グーグルアドセンスが使えません)
ノマド・ライフスタイル△(1円)〇(選択肢は多いです)△(海外在住など何か強みがあれば)
ブログ収益ノウハウ系△(1円)◎(レンタルサーバーのアフィリエイト)〇(SEOやプログラムの知識があればオススメ)
アダルトサイト〇(違法でない場合)×(ポリシー違反)◎(性欲は強いです)〇(他にやることがないなら有りです)
まとめ系サイト×△(1円)×(期待できません)△(先行者が盤石なのでコネがなければ厳しいです)
クリエイティブ系(漫画の描き方とか)×△(信者がクリックしてくれますがほぼ無意味)△(売れないことはないです)×(これやるならyoutubeの方がいいです)
商品レビュー・カタログ△(1円)△(売れますが単価は安いです)△(このために商品買う本末転倒になりがち)
雑記ブログ〇(1.5円)〇(選択肢は多いです)〇(お金ではなく趣味の延長でなら楽しいです)
金融×〇(1.5円)◎(単価はかなり高いです)〇(当たれば大きいです)
ガジェット×△(1円)〇(一時期ほどの勢いはありません)〇(MNP全盛期は稼げました)

概ねこのような感じです。

どのジャンルもある程度飽和状況ですので、競合の多さはもはやどれも変わらないです。だからといって参入が無理なわけでもないですし、継続していけば必ず成果は上がります。

あとはジャンルの中でマニアックな方向性を見つければ、激しい競合をすることなくアクセスを集めることも可能でしょう。とりあえず一つ一つ軽く触れていきます。

ゲームブログ

スタート直後のアクセスは非常に集めやすいです。

今は無数のゲームがありますので、次々と新たな需要が生まれており、新規参入者にはオススメのジャンルといえます。しかしながらその反面、メイン収益となるクリック型広告の単価はとても低く、私が一時やっていた際のゲームブログは月間50万アクセス程度でも、単価0.5円程度、つまりグーグルアドセンスで3万円も稼げませんでした。

ブログ閲覧者の多くが、はっきりとした目的をもっており、尚且つ情弱が少ないので、表示された広告をクリックしてくれることが少ないのでしょう。成果型報酬もほぼ期待できません。持ってないゲームを見に来る人は少ないです。レビュー系であれば買う方もいますが、アマゾンアソシエイトはあまり単価が高くありません。

あとは過去の記事もあまり見てもらえません。

ブログ初心者やコミュニティ形成も兼ねてやるのは良いと思います。

漫画

ゲームよりクリック単価が高いです。

50万アクセスあればアドセンスだけで5万円以上は稼ぐことができるでしょう。更に漫画が強いところは、漫画読み放題サイトに登録してもらう成果報酬型アフィリエイトも期待できます。

映画やドラマと違い、時間的な意味でのコスパも悪くありません。過去の記事も見てもらえることが多く、漫画を読むのが趣味な方はオススメのジャンルです。

一時流行っていたネタバレ系サイトはこのご時世、オススメできません。著作権関係の法律を理解していれば、やりようがないこともないですが、それでもリスクが0ではありません。

海外ドラマ

ドラマ見放題サイトへの登録で成果報酬型アフィリエイトが期待できます。

クリック型広告も悪くはありません。但し余程海外ドラマが好きじゃないと、1時間視聴して1.2記事しか書けないのでは、割に合わないような気もします。

トレンドブログ

初心者にはかなりオススメです。

ブログ全体のドメインパワーが上がる前に、バズらせることも可能です。どのブログジャンルにも言えることですが、アクセス数が伸びないとモチベーションが続かなくなってしまうことがとても多いです。続けやすいという意味では、継続性があるのですが、反面過去の記事はほとんど見てもらえません。

明確な目的を持たず訪れる閲覧者が多いため、広告をよくクリックしてくれます。グーグルアドセンスとの相性は抜群です。

やる際には名誉棄損、著作権、肖像権などに注意しましょう。以前ほどゆるゆるではありません。あとはグーグルアップデートによって検索順位とアクセス数が乱高下しやすいです。

健康・美容

シャンプーとか化粧水とかの物販ではなく、例えばエステコースの予約とかそういうのです。

最低限の専門的な知識が必要になります。更に収益につながるキーワードは、あまり代り映えしないので、新規のブロガーが検索上位に食い込むのは至難の業です。

当たれば大きいですが、youtube等で実演しながらやるのが最近のトレンドです。

婚活・出会い

グーグルアドセンスではポリシー違反です。

ですのでやるならマイクロアドかクラフトになります(その他のクリック成果型アフィリエイト業者は単価があまりに安い)が、その2社は審査が厳しいため、新規の方が手を出すのはオススメしません。

別に運用しているサイトで、既にマイクロアドかフラクトの審査に通った方、何か特化したスキルを使ってやるのであればいいかもしれません。

ノマド・ライフスタイル

意識高い系の方が良くやってます。

海外に住んでいたり、外国のパートナーと結婚していたり、何かしら変わった環境にいる方はアクセスを集める武器になります。情報商材を売る方が多いです。

ブログ収益のノウハウ系

当ブログはここに該当します。

収益ノウハウだけでなく、SEOやプログラムなどの専門知識があれば、オススメのジャンルです。クリック単価も悪くなく、レンタルサーバーの紹介は、成果報酬型の広告ではかなり扱いやすいです。多少話題が逸れても、ブログ運営と無関係とまではいかないので、他の専門ジャンルよりは受け皿が大きいです。

アダルト系サイト

アクセスは集めやすいです。

グーグルアドセンスではポリシー違反です。クリック報酬はほぼ期待できないので、有料のアダルトサイトに登録してもらう成果報酬型の収益がメインとなります。

動画の埋め込みなどの、違法性を排除した上で運営するのは、かなり難易度が高そうです。

かといってテキストデータはすぐにパクられてしまいますので、サンプル動画を埋めこみ有料サイトに誘導するアンテナサイトのような方向になると思います。

まとめ系サイト

トップどころはとんでもないアクセス数を集めていますが、競合サイトが多いため、新規参入者がすぐにアクセスを集めるのは難しいです(大手サイトに相互リンクを張ってもらえる等のコネがあれば別)。

まとめ系サイトの最大のネックは、コピペで構成されているため、いつペナルティを食らって検索圏外に飛ばされてしまうか分からない危険性と隣り合わせである点です。私も昔実験的にやってみたのですが、1日5000アクセスになったところでグーグルからペナルティを頂きました。

コメント数が多くなってくれば、独自性のあるコンテンツと判断されるかもしれません。

あとは今だと肖像権や名誉棄損などの訴訟リスクも孕んでいます。

あたればアクセス数は青天井ですので、こういった茨の道を乗り越えた先に成功があるかもしれません。

クリエイティブ系

ブログとは相性が悪い気がします。youtubeでやるのがオススメです。

信者的な読者が、よかれと思ってアドセンス広告を定期的にクリックすることがあるようですが、グーグルは誰がクリックしたかを把握しているので、ノーカンとされほぼ無意味です。

商品レビュー・カタログ系

コンビニスイーツなどのレビューをやってる人が結構います。

趣味の延長でやる分にはいいですが、収益目的でやるのはオススメしません。高額商品をうまく購入に誘導できるのであれば有りかもしれません。

雑記ブログ

youtubeが台頭する前は、100万アクセスを誇る雑記ブログが結構あったようですが、今は下火ジャンルです。

ただし物販に結びつく内容と相性が良く、趣味の延長で気軽になれるジャンルでもありますので、漠然とした内容を書きたい方はやってみるのも有りです。あとは雑記ブログから手ごたえを感じたカテゴリーの専門ジャンルに移行する奥の手もあります。

金融

クレジットカードの紹介等です。

あたればとても大きいですが、それ以上にアクセスを集めるのは難しいです。

ガジェット

一時期は稼げたジャンルです。

総務省の締め付けにより、NMP(乗り換え)キャッシュバックなどがショボくなってしまった現在は、以前より稼げなくなりましたが、キャリアを渡り歩く乞食契約者よりはダメージは小さいはずです。

それでもやはりこのジャンルも、youtubeでの動画の方が実機端末をより詳しく確認できるため、そちらに閲覧者がながれ、100万アクセス規模を誇っていたブログも静止画媒体は下火となっているのが現状です。

スマホやタブレットが好き、youtubeで声を出すのは嫌、という方にはオススメです。

結論・好きなジャンルやるのがベスト

今回は収益単価や集客難度についてざっくりと紹介しました。

ジャンルごとに効率性の多寡は明確にありますが、ブログ運営において最も大切なことは継続することです。

どの分野でも同じモチベーションで書くというのは、現実的にあり得ないので、ある程度好きなことに関係したジャンルを選ぶのが正解だと思います。

オタク評論家の岡田斗司夫さんも、才能=興味があること、と言っていました。趣味の延長でやってそれが収入になれば御の字ぐらいの心持で始めましょう。経験上その方が長続く気がします。今はyoutubeもありますので、ブログだけでなく動画での情報発信も念頭におき、よりよい選択をされてください。